アメカジブランドJohnbull(ジョンブル)は「プライベートラボ」となりデザイナーズブランドへ!!オシャレブランドへと変化を遂げた奇跡
Johnbull(ジョンブル)はアメカジブランドではない
Johnbull(ジョンブル)というブランドをご存知だろうか。
アメカジ系のブランド好きなら知らない人はいないだろう。
岡山県倉敷市に本社を置くメーカー。デニムがさかんな岡山らしくジョンブルもデニムを中心にしたカジュアル衣料を展開。元々は「カネワ被服」という社名だったが1967年に社名変更。デザイナーズブランドは多くが短命だが、アメカジブランドは割と息が長い。しかしそんなアメカジブランドの中でも際立って歴史がかなり長いのがジョンブルだ。
洋服に詳しい人なら分かるだろうが、30〜40代くらいの男性にしてみると「ジョンブル」のイメージは「定番のアメカジ服を作っている土臭いブランド」というところだろう。私もそういうイメージが未だにある。デザインではなく加工や染色などにこだわった「いかにもなデニムブランド」というところだ。
しかし今のジョンブルは「ジョンブル・プライベートラボ」と少し気取った名前をつけているところからも分かる通り、トレンド服をリリースし続けるいっぱしのデザイナーズブランドに成り上がっている。
通常こういった自社工場を持つようなファクトリー系、専業系ブランドがデザインに走るとよほどじゃないと上手くいかない。
なぜならば工場の職人やスタッフは驚くくらい洋服のデザインに興味がない。
染色技術や縫製技術は卓越したものがあっても、流行りのデザインや「オシャレ」といったことには興味がないのだ。
アパレルの会社の役員が、経営については優れていてもトレンドについては何も知らないことも珍しくないし、「専門家」はやはり「専門家」であって何事にも通じている訳ではないのだ。
そんな専門家の集合体であるファクトリー系ブランドが、トレンドや流行を追いかけるデザイナーズブランドに成長しようと思っても無理がある。
例え外部からデザイナーを引き連れてきても、デザインに全く疎い職人などの「専門家」にイメージを伝え、トレンドに即した物作りをしてもらうことは意外にも大変に難しい。
ところがジョンブルはこれをやってのけた。
今や10代20代の若者からすれば「ジョンブル・プライベートラボ」は「少し高めのイケてるデザイナーズブランド」といった認識だろう。
自社工場ならではの高品質アイテム達
もちろん従来通りのデニム素材を使ったアイテムも多い。
が、デザイナーズライクなニットやタイトなパンツなど。モードを意識したラインナップになっている。もちろん自社工場を持っているだけあって価格に対して品質が高い ところも魅力だ。
30代以上の方も昔のイメージではなく是非手にとってみてほしい。
細身でシャープだけど、若者ライクな安生地じゃない。上質なカジュアルウェアを展開している。今後新しいラインを発表するとの噂もある。注目し続けたいブランドの一つだ。