老舗ドメスティックブランドATTACHMENT(アタッチメント)2015春夏はどんなコレクション??熊谷和幸氏が作り出すシルエットと素材の妙とは?
ATTACHMENT(アタッチメント)というブランド
ATTACHMENT(アタッチメント)というブランドがある。
日本国内のブランドとしてはかなり歴史が長いもので、1999年のブランド設立から既に10年以上経過している老舗中の老舗。
10年で老舗なの・・・?と思うかもしれませんが、移り変わりの早いアパレル業界ではブランドは出ては消えてを繰り返すもの。
10年選手のブランドは「老舗」認定されるところが少なくありません。
イッセイミヤケに師事したデザイナー熊谷和幸氏が作る洋服は、ミニマリズムの極地とも言える様なシンプルなもの。
デザインは極力シンプルに、シルエットと素材にのみ徹底してこだわるという姿勢で、過度な装飾を好む若者ではなく、30代以上の男性に好まれる大人なシンプル服を作り続けている。
パリコレクションへの出展経験もあり、日本が誇る世界的デザイナーとして名を連ねている。
かのシャネルのデザイナー「カール・ラガーフェルド」氏も来日時に購入したアタッチメントのジャケットを私物として愛用している程。
大目立ちする程の影響力は無くても、世界中のバイヤー、プレスから多大な評価を受けている稀有なブランドに間違いありません。
2015年春夏は「土臭さ」のある海辺のリラックスウェア
そんなアタッチメント、2015年春夏はどんなコレクションか?
従来の路線であるシャープなシルエット、シンプルなデザイン、卓越した素材はそのままに。今シーズンはやや野暮ったさを感じさせる「土臭い、男らしい」デザイン。
カリブ海や地中海などの海辺のリラックススタイルを彷彿とさせるような、砂色、土色、青色などが目立つシーズン。
「アタッチメントといえば黒」
というモードブランドのイメージを持つ方には少し抵抗のあるシーズンかもしれない。
ただ全てがそういった土臭いテイストではなく、綺麗なステンカラーなども展開しており、従来ファンへの気配りもうかがわせる。
アタッチメントの洋服とは不思議なもので、どんなデザインでも、どんなテイストでも、羽織ってしまうと「ああ、これはアタッチメントだな」と分かる。
独創的とも言える程の美しいシルエットと卓越した素材選びはどのブランドにもないアタッチメントらしさなのだ。それはテイストが変わっても揺るがないものである。
「今期のアタッチメントはちょっと俺は嫌いだな」
そんな会話もあり得ると思うが、是非袖を通してみてほしい。
このブランドは「このブランドしか表現できない」確かな良いものを持っている。
テイストにも左右されない唯一無二のアタッチメントの世界を楽しんでほしい。