「ノームコア」トレンドに使えるチャンピオンの転写プリントスウェット!!メンズファッショントレンドのお勉強
チャンピオン直営店限定品
先日スウェットブランド「チャンピオン」の良質コラボアイテムを紹介したばかりだが・・・
コラボではないチャンピオンのオリジナルアイテムで、
良質なものがリリースされたのでご紹介。
直営店限定で発売されているこのアイテム。
チャンピオンらしい「スポーツらしさ」はあまり感じられない、都会的な雰囲気のデザインになっている。
チャンピオンはワークウェアが源。
1919年に誕生し、労働者用ウェアやアメリカ軍のトレーニングウェアを生産してきた会社。
そのため現代においてもアイテムラインナップはどこか「野暮ったさ」を感じるものばかり。
いや、もちろんそこがチャンピオンの良いところであり、存在意義なのだけれど。
今回の直営店限定アイテムではその自らの「ワークウェア」という枠を破った意欲的なもの。
デザイナーズブランドのようにケーブルニットを転写したスウェットを素材として使っている。
そういえば、ナノユニバースで2014年秋冬ヒットした商品に同じようなものがあったような・・・
こちら。
2014年はメンズレディース共に「スウェット」がトレンドだったこともあり、色々と趣向を凝らしたアイテムも多くリリースされている。
「スウェットにニットを転写したら、品よくてカッコイイんじゃない?」なんて割と思いつくアプローチなので、たまたま被ったのだろう。たぶん。
しかしこのナノユニバースのアイテムと比べると、
なんともクラシカルで良い。ナードというか、ダサカッコイイというか。
2015年のトレンドは「ノームコア」
「ノームコア」というトレンドが2015年は注目されている。
「ハードコア」の逆であり、要するに「究極の普通」。
アップルのスティーブジョブスの様に、「デニムで合わせる肩肘はらないカジュアル」が注目されている。
この「ノームコア」のトレンドは「肩肘張らないカジュアル」というところがポイント。
また別の記事でも書こうと思うが、2011年くらいから進んできたカジュアルトレンドの一つの終着点である。
デコラティブなスタイルが徐々に少なくなっていき、
「普通のおしゃれが一番いいじゃん」という認識が広がりつつある。「普通のおしゃれ」とは要するにデニムを使ったコーディネートなどだ。
しかしこれを聞くと、
「あ!普通がいいんだ!じゃあ全身ユニクロでいいや!」
などとおしゃれを放棄する人が出てくるが、それは認識違い。
あくまで表現として「カジュアルな見せ方」が良いというのが「ノームコア」。
デニムにスウェットでも良いが、汚いシルエットのデニムではないし、スポーツウェア丸出しのスウェットではない。
センスある細身におさえた綺麗なカジュアルこそが「ノームコア」である。
「普通の服装がおしゃれになった」トレンドではない。
「おしゃれな服装をいかに普通に見せるか」というトレンドである。そのあたりのバランスを多くの方は理解できるだろうか?
デニムにスウェットにスニーカーでも良いのだが・・・
色落ちしたルーズシルエットのデニムに、
ユニクロのルーズなスウェットに、
派手なハイテクスニーカー・・・などがおしゃれなワケがない。
色落ちしたデニムでもスッキリとした細身のものを。
カジュアルなスウェットでも品良く見せれる転写ものなどを。
カジュアルになりすぎないモノトーンのスニーカーなどを。
そういった「品良く見せるアプローチ」がどこかに必要である。ただカジュアルにすれば良い、ただ普通にまとめれば良い、というわけではない。「おしゃれは工夫」である。そのへんを勘違いしてはいけない。
さてそういった意味でこのチャンピオンのスウェットは良品に思う。ノームコアを形成する上でこの上なく使えるアイテムだろう。
スウェットというカジュアルの代表アイテムでありながら、ケーブルニットという品よくおしゃれな雰囲気に見せている。
価格は1万円台後半と少しするが、素材の質から考えれば順当な値段。
全国のチャンピオン直営店で購入できるので是非見て欲しい。