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BURBERRY/バーバリー、PaulSmith/ポールスミスは買っちゃダメなの!?「ライセンス契約」で問われる洋服の価値

BURBERRY/バーバリーは「ライセンス品」

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「ライセンス契約」という言葉をご存知だろうか。

BURBERRY/バーバリーが「ライセンス契約」の有名な例。

実は日本で買える「バーバリーブルーレーベル」「バーバリーブラックレーベル」は、

本国のバーバリーでデザインを行っていない。

 

「ライセンス契約」といって・・・平たく言えば、

日本の企業である三陽商会がブランドロゴを借りている様な状態だ。

「老舗高級ブランド」としての認識が強いが、

世界的なデザイナーが手がける本国のバーバリーとは異なり、

日本ではデザイン企画チームが作っている。

 

 

日本の若者にウケるように、わかりやすくロゴを多用したシンプルなモノ作りに徹している。

 

20代男性に絶大な支持を得ているPaulSmith/ポールスミスも同様。

日本のポールスミスの洋服にポールスミス本人はほとんど関わっていないのが現状。

「ポールスミスコレクション」といった

「コレクションラインなのかな?」と勘違いさせるような別ラインも存在するが

実はこれも日本企画のライセンス。弟ブランドの「Rニューボールド」もそうだ。

 

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アイコン的に分かりやすくマルチストライプを多用し、

日本市場にウケるように作っている。

 

だからといって「買っちゃダメ」ということは無い

 

「だからライセンス品はダサイ!買っちゃだめだ!」

と声高に主張する本国ブランドファンも多く存在する。

 

確かに本国で販売されているものは倍以上の値段がするし、

デザイン的にも素材的にもライセンスはあらゆる意味で劣っている場合が多い。

 

しかしだからといって「買ってはいけない」はいささか乱暴。

もちろんモノによっては良いものもある。

しかし、ロゴを見なければごくごくシンプルなモノ作りにすぎないのも事実。

ブランドのアイデンティティは「ロゴにある」と言っても過言ではないほど、

無個性なモノ作りが多い。

「無難で良い」とももちろん言えるが、ロゴが無くなれば他ブランドと見分けがつかないのも事実だ。

 

2015年バーバリーに訪れる転機

 

2015年度をもってバーバリーは三陽商会はバーバリーとのライセンス契約が解消となる。

本国バーバリーがブランドのグローバル展開において、

日本のライセンス品の存在を好ましく思っていないようだ。

CEOであるアンジェラ氏はバーバリーの高級化を推し進める態度をとっており、

日本の低価格商品はバーバリーの価値を下げると思っているのだろう。

 

今後「バーバリーブラックレーベル」「バーバリーブルーレーベル」からは

「バーバリー」の名前が消えることになる。

百貨店では単なる「ブラックレーベル」「ブルーレーベル」として販売を行う。

もちろんあのおなじみの乗馬ロゴも使えない。

 

果たしてそれで「ブラックレーベル」の価値があるのだろうか。

ロゴが多用された服を好んだ多くのファンが納得するのだろうか。

「バーバリーだからね」とブランディングに惹かれていた客層が満足するだろうか。

 

2015年、三陽商会の「脱バーバリー」「脱ライセンス」に注目が集まる。

果たしてどうなるか・・・。