アディダスオリジナルスとは?メンズレディースどちらも必見のアーカイブコレクションに見るアディダスの戦略
アディダスが放つ新コレクション
アディダスオリジナルスから新しいライン「アーカイブコレクション」がスタートする。
これは過去のアスレッチックスポーツウェアをモディファイさせたコレクション。「過去の名作を現代風に復活」といったところだろう。
そもそも「アディダスオリジナルス」自体がそんなコンセプトだったはずだ。
現代のテクノロジーを集約させた現行の「アディダス」とは一線を画し、
アスリートのために生み出された過去のプロダクトを現代のファッションにアップデートさせたというものが「アディダスオリジナルス」だったはず。
そのためロゴも現行アディダスの山の形をした3本ラインとは異なり、
72年に登場した「トレフォイルマーク」と呼ばれるクラシカルなロゴを使用している。
これが現行アディダスロゴ。
これがトレフォイルマーク。アディダスオリジナルスロゴ。
市場の人気はナイキからアディダスへと移行?
最近、メンズファッション市場はニューバランス(主に靴)、ナイキ(靴とウェア)といった強い2大勢力が収まりつつある。都内の足元は猫も杓子もNマークかNIKEのスウォッシュマークだらけだったからね。
そしてこの両ブランドに飽きた一部のトレンドセッター達がアディダスに流れつつある。2014年末に一大ブームになった「スタンスミス」もその流れの一つ。
世界的デザイナーであるラフシモンズも自身のコレクションに「スタンスミス」とのコラボモデルを発売し、注目されている。
このあたりの「次代のブーム」を見越して、ファッション的に評価の高いクラシカルなプロダクトである「アディダスオリジナルス」ラインを強化して展開していくつもりなのだろうか。
実際どんなコレクションを展開していくのか、まだまだ全容は明らかではないが、
クラシカルなデザインはアディダスの得意分野。
ともすると野暮ったいとも思えるような、「ナード」「ノームコア」などと表現されるこの独特の「ダサカッコよさ」は、現代的でフューチャリスティックな洗練さがウリのNIKEなどには無い魅力だ。
「バックトゥザフューチャー」あたりに出てきそうなレトロなデザインも、
なんだか今見ると新しい気が確かにする。
レトロウェアはデザインになんとなく「説得力」があるのも面白い。
現代のミニマルな感性からは、どう見ても「デコラティブ」な配色だけど、
なんだか妙に納得してしまう独特の「完成度」がある。
(この感覚、言語化できないのが歯がゆいが・・・)
スキニーデニムなどでモダンに合わせて、
70年代ライクな「レトロフューチャー」スタイルを気取るのも良いだろう。
今後の展開が楽しみです。
低価格かつハイクオリティなスポーツブランド
またNIKEやaddidasなどスポーツウェアブランドは他ブランドと規模がまるで違う。
どちらも世界的なブランドであり、作る枚数もケタ違い。生産システムも通常のブランドでは考えられないほど効率化されている。
そのため、品質に対して値段が極端に安いのだ。
NIKEで最近話題となった「テックパック」という新コレクションも、
テクノロジーを駆使したハイテクウェアながら、アンダー1万円のものが多いというのが魅力。
ハイテク衣料にファッション性が加わるというのなら言うこと無し。
さてさてアディダスは今後どんな展開を見せるのか。
期待しながら見守ることにしよう。